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ある清らかな舞女(ぶじょ)さんのお話

906 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 12:28:34 ID:YX4JR9ux
ちょっと昔の話になりますが、職業が「舞女」でした
普段は「舞姫さん」と呼ばれてました
今考えるとすごい呼び方だけど、当時は何の違和感も感じていませんでした
ある神社での祭儀の時に舞を舞うのが主な仕事でした
巫女さんとは少し職掌が違うのでお守りを頒布したりしたことはないです
格付けでは舞女>巫女という感じです
常装は巫女装束と同じですが祭典時(毎日あります)に
その規模や内容に応じた舞装束を着装します
神社で舞を奉奏するということはとても重要なことなので
朝の祭典(お日供といいます)から始まり、夕方の祭典に終わるまで
御神慮をお慰め奉るため、また人々のお祈りを捧げ奉るために毎日奉納されます
このため、舞女は神社では特別な位置にいて、特別な待遇を受けます
一般の神社には専門の舞女はいないので、全国では一カ所だけなのですが
身バレが怖いのでそこら辺はご想像にお任せします

毎日の暮らしは神社の年間行事や予定に大きく左右されますが
基本の暮らし(大分古めかしい)が神様のために身を清めてひたすらお稽古、
それプラス大きな祭儀があるとそれに向けての準備をしている感じです
また定年が早く、最長で5年奉職で、大抵は寿退社するか、
満期で定年退職して実家に戻ってそちらでご奉仕するか、
もしくは神社に別の職掌で残るかでした

私は満期退職後一度実家(いわゆる「社家」です)に戻って家業を手伝い、
婚約者と一年後に結婚しました
お給金については詳しく言えないけど、多分年齢と学歴からしたら大分いい方だったと思います

908 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 12:56:00 ID:YX4JR9ux
>>907
特別な待遇というか、神職ではないのですがそれに準ずる序列に上がり、
それなりの対応を受けるということなんですが、うまく言えません
休日は交代制であります
また、忌服期間などは神社の敷地に入れない期間は寮か自宅に待機します

制約というほどではないですが、派手な生活はできません
華美な服装はいけません、車なども外車はいけません
男女交際もあまり派手にしてはいけないことになっています
私の頃は、親が認めた交際相手としか外出できませんでした

実家から神社に通う人もいますが、その際には服装などは厳しく指導されます
普段から食生活に気をつけるように言われます
休日以外は臭いの強いものは口にしませんでした
四足のものも食べませんが、鶏や鴨などは食べていいことになっていました
「まけの日」(月経の期間)は行動を別にして、神前には上がりません
時代が違っても変わらないのは、
大きな祭典があるときは穢れのあるものは口にしてはいけないということ
そういう時は神社の中で清められた火で煮炊きしたものしか食べられません
専門の料理を作る係の人がいて、外から持ち込んだ食べ物は一切食べられません
また参籠といって、この期間は清められた神社のなかにこもることになります


910 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 13:43:10 ID:YX4JR9ux
>>909
神道では男女交際が後ろめたいことではありませんので普通に認められてます
善き夫婦となり、善き家庭を築き、社会の礎となりなさいと教えられました
あくまで真面目なおつきあいは、周りからも応援してもらえます
退職後は家庭に入る人がほとんどなので、嫁ぎ先が決まらないと困るというのもあると思います

ご質問への回答ですが、ある程度の縁故は必要です
身元の確かな人でないといけないし、神道に対する理解もなくてはならないので
ある程度の規模の社家出身、または宮司さんの縁続きの女性が多く
社家でなければ神職から紹介のあった地元のしっかりしたおうちの方が多かったです

私の場合は社家生まれなので小さい頃から雅楽に親しんではいましたが神楽は初めてでした
研修期間で舞はみっちりしこまれますので、
初めての方でも問題はありませんが全くの未経験の人はいませんでした
奉職者は30名強です
正職員でこの数で、助勤者(神前奉仕しない、舞は舞わない)を含めるともっといます

辞めてからのメリットというほどのことではありませんが
ネームバリューになるというか、同じ業界にいれば一目置いてもらえるので
父は自慢していました
私が勤めたあげたことがというより、
そういうところに就職させられる家であるということが誇りになるようです
また、勤め上げるとお見合いや結婚の申し込みはたくさん来るみたいです
私はもともと婚約者がいたので、そういうことはありませんでしたが。。。
それよりも、厳しい生活で精神的にタフになったことや貴重な体験がたからものです

舞女=ブジョ、舞姫=マイヒメと読みます
正式な職掌では「ブジョ」といい、名簿や案内に名前が乗る時には
例えば山田花子舞女 みたいに書かれます
それに対して呼び名が「マイヒメ」な感じです


913 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 17:07:59 ID:YX4JR9ux
そろそろお稽古の時間なので落ちます
質問等あれば後でお答えしますね

>>911
だめです。
神社で清められたお火も煮炊きする時に動物を焼くのは
神様のお火が穢れてしまうので出来ないんだそうです
鶏や鴨が大丈夫なのは謎ですが
一説によるとスサノオノミコトが牛や馬の皮を剥いで
アマテラスさまのお怒りを買い、天岩戸にこもられたということから
牛や馬はいけないのだと聞きました
鶏や鴨などの二足のものはこれに当てはまらないのでいいのだそうです
豚は雑食なので食べません(動物の肉を食べている可能性があるから)
お魚は頂くことは出来ます
それに準ずる形で普段の食生活にも気をつけてなるべく動物は食べませんでした
北野天満宮など、天神さまの神社では牛が神様のお使いなので、
神職さんは牛は絶対に召し上がらないと聞きました

私の時代は普段から食生活も制限がありましたが
今も続いているかどうかはわからないです
大分自由になったと聞いていますが、大きな祭儀があるときは今も同じだそうです


914 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 17:09:52 ID:YX4JR9ux
補足

神社ないで参籠してる際は
牛や豚からとったエキス(コンソメやブイヨンとかでしょうか)もだめで
バターや牛乳、乳製品もいただくことはできませんでした
基本的には精進料理に魚と鶏を加えたような食事でした



920 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 20:39:08 ID:YX4JR9ux
回答をさせていただいた後、また席を外します(長文失礼します)
ご質問があれば後ほど返します

>>916
ピザって何かわかりません、ごめんなさい
神道の倫理観の中でしつけられて育って来た人がほとんどなので
それを守らないと言う感覚がそもそもありません
最初は慣れない古式ゆかしい決まりもありますが、
尊いご奉仕をさせていただいているのでそれを守る努力はみんなします
守らない人がいないのでどうなるかはわかりません
ご奉仕をさせていただく上で何を大切にするかを考えたら守れないことはありません

>>918
ありがとうございます
舞姫だけではなく、ある程度の規模の神社になると
みんなとてもストイックな暮らしをしています
お金のためではなく、神様のため、ひいては人のために尽くす経験は貴重です
誰に感謝されなくてもきっと、舞女も巫女も仕女もみんな同じ気持ちでご奉仕してると思います


921 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 20:46:02 ID:YX4JR9ux
回答続きです

>>919
神道において装束は衣紋道などというものがあるほど大切なことなので
レスが長くなります、すみません

基本的に祭儀に使う装束は神社のものを使います
舞装束はかなりの種類があり、その都度衣紋方が用意するものを着ますし、
それもすべてお祓いがされています

逆に外のものをそのまま持ち込んで着用するのは神様に失礼なことでできません
神社に出入りする装束店は決まっており、
そこで取り扱っている装束はどこで育てられた絹を使い、
どういう人が仕立てたかはっきりしているものです
個人が購入するどこで作られたどういう素性のものかわからないものは使えないのです

自分で用意するのは直接自分の肌に触れるものです
下着に当たる襦袢や半襟などは個人もちです
足袋は神社から支給されますが数多くいるものなので支給のものでは足りず、
神社出入りの装束店から買います

常装の白衣(巫女さんが着る白い着物)と袴も同じような理由で神社が誂えてくれます
半年に一度支給があります
ただしこれも装束のうちで、清められたものであり、
個人の持ち物ではないので神社の外に持ち出すことは出来ません
穢れがついてしまった時や退職時にはお炊き上げ(燃やす)になると聞きました
なので、手元に残すことは出来ません

装束はたんなる衣装ではなく、
神前に上がるために穢れを祓った清い身でいるための重要なものであり
祭儀には必ず決まった格によって細かい規定があります
これを覚えてきちんと居住まいを正すのも仕事のうちです


922 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 20:54:51 ID:CHTOG58d
ピザというのは、やや度を越してポッチャリされた方のことです
アメリカ映画に出て来るポッチャリさんが好む食品だからですね
他の登場人物に「ピザでも食ってろデブ!」とか言われてたりします


933 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 23:36:59 ID:YX4JR9ux
>>922>>923>>916
ご説明ありがとうございました、浅学ですみません

神楽舞というものはゆっくりとした動きなのでのんびりして見えますが
ゆっくりした動きほど支える筋肉を使いますし、体力がいるものなんです
祭典時だけではなく毎日毎日がお稽古ですから運動量はかなりのもので、
体重はしぼられてしまいます

また、食事はお野菜やお魚中心になりますし、過剰なカロリー摂取もありません
それまで自由にしていた食事を完全に切り替え、かなりの運動量をこなすので、
大体奉職から3ヶ月ほどで体つきが変わります
そんなわけで、私の知っている限りではそのような体型の方はいませんでした

また、先輩方の話で聞いただけなので本当かどうかわかりませんが
朝は潔齋と言って、禊(お風呂みたいなものです)をするのが決まりなのですが、
これは自律神経に働きかけてすごくいいのだそうです
それに年中袴なので猫背にしたりお腹を緩める姿勢が出来ませんし
夏は相当汗をかきます
それで太れなくなって行くんだそうですよ

935 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/22(火) 23:57:25 ID:YX4JR9ux
ただでさえ長文なので質問以外はお一人ずつに返信できませんが
長々と聞いていただいてありがとうございました、なんだか恐縮です
これを書いたら就寝します

>>927
神道には戒律というものがありません
教典も教祖もない、大和民族本来の信仰の姿が宗教です
「直正浄明」ということばがあり、これが神道の基本です
人として直く、正しく、浄く、明るくあれということです
神さまや自然を敬う心、ありがたいと感謝する心があればいいのだと教えられてきました
ですから何をしたから罰する、とか罰されるからこれをしろ、というのは違うのです

主人は父の友人の子息です
小さい頃から家族ぐるみの付き合いがあり、仲良くしていました
大学進学で主人は上京してしばらく離れていたのですが、
就職で帰ってきた折にお付き合いを申し込まれました
そこで両親に話し、了解を得てお付き合いをし、婚約から結婚して今に至ります
私の家庭環境を良く知っていますし、神道信仰の家で育っているので
特に困るような価値観の違いはありませんでした
ただ夫の職業柄、科学的論拠によった話し方には辟易します

お稽古は私が小さなお教室を開いています
見る人が見たらわかってしまうので内容は詳しく言えません、ごめんなさい
舞女は巫女と同じ役目なので、独身女性にしか出来ません
結婚は退職を意味します

>>928
お恥ずかしい話なのですが、ひいきの能楽師がいるんです
その人のことを検索していて2chにきたのがきっかけで
普段は伝統芸能板を見ています
ここは、たまたまリンクを踏んできてからたまに読んでいました


948 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/23(水) 10:12:10 ID:BNo38652
ご質問にだけ返信させていただきます
毎回長文になってしまい申し訳ないですがお目汚しお許しください
ご感想を頂いた方、個別に返信は出来ませんが聞いていただいてありがとうございます

>>934
潔齋というのは、神前に上がるものが身を清めるもので毎朝一番に行います
装束は清められたものですから、行わないと私服から着替えられません
昔からの作法に則って舞女潔齋所という専用のお湯殿で身を清めます
お風呂は終業後にも自宅で入りますが、それとは違う意味があります
外でお湯を浴びたのでは体の汚れを落とせるだけですが
心の乱れや外の穢れを御神域に万が一にも持ち込まないためにお清めをするのです

朝の潔齋以外にも祭典前には手水や、日常的にも簡単なお清めなどがあり、
御神域に上がる舞女にとって心身を清浄に保つことは何より重要なことです


950 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/23(水) 10:29:53 ID:BNo38652
>>936
これについてはうまく説明できるか自信がないため長くなります、すみません

天皇陛下は神道のトップというのは正確ではなく、
神道における祭祀者の頂点におわすというほうが正確です
戦前の軍国主義によって作られた国家神道は神道本来の姿ではありませんし、現在の神社神道とは違います

舞女は御祭神にお仕えしており、陛下ご自身に仕えている訳ではありません
しかし御祭神のご子孫であらせられる訳ですから、
特別の存在であることは間違いありませんし
御祭神の子孫である陛下にしか出来ないお役目もお持ちです

けれどこれは陛下に限ったことではなく、日本人であればどなたでも
さかのぼれば氏神さまに連なる血脈をもっているんです
ご先祖さまを敬うのは人として自然なことだと私は思います

私個人が天皇陛下について語るなど畏れ多いことですが
個人的には天皇陛下を敬うのは陛下が天孫であると同時に
毎日国の平安のため、国民の幸福のために皇居の賢所で祈りを捧げられ、
陛下にしかできないご神事を執り行っていらっしゃるからです
子供が、守り育ててくれる親を敬う気持ちとあまり変わりがありません


964 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/23(水) 19:00:25 ID:BNo38652
長居をしてしまい、申し訳ありませんでした
たくさんの方々の暮らし、異なる考えを拝読するのはありがたいことです
私はこれにて失礼させていただきます、長々と本当にありがとうございました

>>958
私は神道について専門教育を受けた神職ではありませんし
このスレッドの趣旨である「生活」とは微妙にずれてきていると思いますので
個人的に簡単な回答だけさせていただきます

神社には社格というものはありますが、それは人が便宜上作ったもので
当たり前のことですが神様に上下はありません

神様の御霊はお祭りの時に御神輿などで渡御されたり、
遷宮などでお遷りになるほかは常に神社本殿におわしますが、
それだけが神様ではないとも言えます
お札がお祀りされていればそこにも、お守りを頂けば常に一緒に、
人が思い、敬い、祈る場所に神様はいらっしゃるのだと思っています

私たちは人ですから人の考えや価値観を持っています
けれど人の暮らし、人の考え、人の性格、人の意志、人の価値観、
そのようなものと同列に神様についてのことを考えるのは違うと思います
神様は人ではありませんから、御神意や御神慮は人が計れることではないと思います

信仰には何も特別な能力などいりません、私もまったく凡庸な人間です
敬う心、感謝する心、祈る心があればそれでいいのだと思います
それを保つために研鑽したり、学んだりすることが重要なのだと思います



955 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/23(水) 13:26:27 ID:NI1wnWus
舞姫さんは神道に深い関わりをお持ちですが、ちょっと違いますが霊感みたいなもの、
不思議な事象を経験された事はありますか?オカルトちっくな質問ですみません。


966 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/23(水) 19:26:08 ID:BNo38652
ご質問を見落とすところでしたので最後にこれだけお答えして
失礼させていただきますね(くどくなって申し訳ありません)

>>955
私は舞女としての尊いご奉仕をさせていただきましたが平凡な人間です
敬神生活をされている方の中には感受性の敏感な方もいらっしゃるでしょうが
そういった個人の事情は信仰には直接関係がありません

正しく研鑽を続け、身を清く保って祈り、神様を敬う暮らしをしておりますと
目に見えずとも神様の御光を自然にいただいて心身が磨かれてきます

そういった中で自分が生かされていることや、
毎日のなんてもない出来事をありがたく思ったり
お参りにいらっしゃるたくさんの方々の心の不思議に触れていますと
仰るようなことには些事にしか思えず、興味を持つ流れにはなりませんでした

今もあの頃経験させていただいた様々な貴重な体験や
畏れ多くもあたたかい思い出をありがたく伏し拝んで暮らしていますので、
相変わらずそういった話題には興味が持てませんが、
世の中にはいろんな方々がいらっしゃるので否定は致しません

こんな回答しか出来なくて恐縮ですが、本音です


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